Monday, June 3, 2013

サンフランシスコで出産 誘発分娩入院日記:2日目

5/26/2013 前日からあまり体調に変化のない私。。。大丈夫かな??

(ここから針をいっぱい入れます)
なーんて思っていたら
午前1時:あれ?あれれ?という間に陣痛?のような重い痛みがやって来た!!でもまだスケール
的には6くらいかな?なんて余裕かましていたら、数十分後には激痛の嵐!!!思わず旦那さんの手をぎゅううううと握りしめながら、両親学級で習った呼吸法を実践しようと思ったのに、思わず出てきた呼吸方法はラマーズ法(笑)。もうドラマとか色々見て「出産=ラマーズ法」みたいな図式が頭にあったからなんだろうけど。。。

そこで「EPIDRAL」というアメリカでは良く使われている脊髄から打つ痛み止めをお願いしました。が!!!麻酔医の人達が今晩は緊急オペが2つも入ってしまっており、来られないとの事。ええええ??いつでも呼んでくれって言ったじゃーん!と、くじけそう。でも痛みは遠慮なく押し寄せてくるし。。。また痛みを散らす薬を打ってもらったけど、もう打ちすぎていて効かない。逆に気分悪くなってきたし。

(色々な薬を打ってます)
午前4時:ようやく麻酔医の先生が到着。「遅くなって本当にゴメン」と謝ってくれていたそう。もうこの頃には意識が朦朧としていて、自分が泣いているのか呼吸をしているのかも分からない状態。頭の中では海がめが涙をポロポロと流して出産するシーンがリピート中。とりあえず旦那さんの呼吸ガイダンスだけを聞いて踏ん張ってたから、やっと先生が来てくれてホッと一息。脊髄に管を入れていきます。が、これが想像以上に痛かった!!

何がビックリしたって、脊髄から左足の神経を触られたかと思うようなしびれが!!!大丈夫なのか??その後、腰から下全ての感覚が無くなりました。これが痛み止めなのかー。後で手で触ってみると、えらくプクプクした感じ。でも一瞬マジであせりましたよ、麻酔が失敗したのかと思った。(冷汗)

ここからは、陣痛と痛み止めとの格闘。痛み止めが効かなくなってくると、次々に散らす薬を打たれます。この頃には頭くらくら。。。でも痛みは確かに感じております。くううう!!

(麻酔を打った後なので液体しか駄目なランチ)
午後1時:お昼ご飯が運ばれてきます。でも麻酔を打った後なので固形食は駄目で、決まった液体しか飲めません。一応、ポカリは持っていってたのですが、あっという間に飲み干してしまい、アメリカのスポーツドリンク”GATERADE”を飲み続けます。そして、このランチ。
オレンジゼリー(人口着色料の味が凄すぎて食べれない。。。)、
ビーフ・ブロス(ビーフ味のコンソメなんだろうけど、何だこれは?という前代未聞の味のため、食べられず。。。)、
リンゴジュース(この頃にはお腹の胃酸が出すぎ、気持ち悪すぎて飲めず。。。)
なので相変わらずすきっ腹な私です。

(分娩の準備道具)
午後2時:ようやく先生から「10センチ開いたので、プッシュしてみましょう」の声が。この言葉をどれほど首を長くして待っていたことか!!早速分娩の準備器具が運ばれてきます。旦那さんも緊張の面持ち。ここから約2時間ほどプッシュし続けます。ただ、麻酔が効いているので自分でプッシュしているかどうかは全く分からず。皆の「そうそう、その調子で!!体を曲げて!」という言葉を頼りに頑張ります。

午後4時:頭は見えてきていて「おお、黒髪が見えるー」と言われたんですが、この時点で胎児の心拍数が弱くなってきていることが判明。このままプッシュすると母子ともに危険なので、
1.器具を使ってひっぱる。ただし、その際のリスクは結構大きい。
2.帝王切開をする。
のオプションから選ぶように言われ、子供にリスクの少ない帝王切開をすることに。ウンウンとうなっている私の横で先生が事務的に書類事項を読み、書類にサインをするように言われてサインしました。

帝王切開が決まってからは、看護婦さん達が慌しく準備をしていきます。ただ、私はもう気持ち悪さ全開でした。 看護婦さんが体を拭いてくれたのですが、リバースしてしまい、何回かやり直しをさせてしまいましたよ。。。すいません。ぐっすん。

そしていよいよ、手術室へ。局部麻酔なので周りの様子はばっちり分かります。皆なんか色々な話やゴシップを話していて、私、こんな所で話聞いてていいのかなー???と朦朧とした頭で考えてましたが(笑) 付き添いで部屋に入った旦那さん(手術着を着てましたね、そういえば)もドキドキな顔をしてます。

そして手術開始!!先生が「麻酔が効いてるかどうかテストするから、痛かったら言ってね」と。え?テスト?どうやって???と思った瞬間、お腹にナイフが入って切られている感じばっちり。痛すぎる!!「痛いですか?」と聞かれ「どこを切っているのか分かるくらい、めちゃ痛いです。」ということで局部麻酔が効いていない事が判明。急遽、全身麻酔に切り替え、この時点で旦那さんは手術室を出なければいけなくなりました。なんでも、ゲスト用のスポットがもう一人の麻酔医にあてがわれるらしいので。。。「カウントしますねー」までは覚えてますが、それ以降はぷっつり。

(ウインク中)
目が覚めたらリカバリー室にいました。看護婦さんが「もう少ししたら赤ちゃんに会えるからね」と言ってくれ、「そうか、無事に生まれたんだー」と感無量。そして運ばれてきた赤ちゃん。おおおお、始めまして!!!なんだかもう涙が出てきちゃいましたよ。よく無事で産まれてきてくれた!!抱き上げると、もうフニャフニャ。可愛いなー、今までの苦労を忘れるよ。

赤ちゃんの産まれた時の体重:9Lb5oz (4.2kg)   身長:21インチ

(産まれたてー)
 旦那さんのお母さん、妹、叔母さん・叔父さん夫妻が手術が始まった時点で病院に駆けつけてくれていたらしく、皆一緒に部屋に入ってきました。どうやら、皆は赤ちゃんが運ばれるナーサリー・ルームにいる間にご対面を果たしたそうで、母の私が一番最後だった!!なんてこったい。看護婦さんが息子を見て、「もう3ヶ月くらいの子が来たのかと思ってびっくりしたわよー」との事。産まれたてなのに目鼻立ちが他の子に比べてかなりしっかりしていたらしい。男前やね。

そして生まれた時に病院で押した足形プリントの枠に足が入りきらず、はみ出しているらしい。これはまだ見てないので後で見せてもらわねば!!そして親子3人でリカバリールームに移り、帝王切開のため、木曜日まで入院するように指示を受けます。

ああ、早く帰る予定だったのに。愛猫HANAちゃんが心配だなー。とりあえず、HANAちゃんのことは旦那さんに任せて傷の治療に専念しましょう。今日は本当に長い一日だったけど、物凄い記念に残る一日だった。産声を聞けなかったのは、とても残念だったけど、元気に産まれてきてくれた事が何よりの私へのご褒美です。息子くん、本当にありがとう。良くがんばって出てきてくれたね。ママはとても嬉しいです。

1 comment:

Saki Suto said...

すごっ!すごすぎる〜。本当に大変なお産だったんだね。でも、無事に生まれてきてくれたね。よかった〜!お腹の中が、よっぽど心地よかったのね。ずいぶんと育ってしまって(汗)。ある意味、帝王切開で良かったねー。