(ヒッチコック監督) |
ツアー開始は11:00AMから。よっし、間に合うし天気も良いから行って見よう。意外に知らないサンフランシスコの歴史を知るのも楽しいはず、きっと!しかも平日だからそんなに混んでるツアーでもないだろう、と集合場所に向かいます。
(結構坂なんですよー) |
集合時間ギリだったので、早足。でもこのエリアは坂がきつい。ふくらはぎが既に痛いし。。。。この坂を走りましたよー。汗かいた。
何はともあれ、11時5分頃に集合場所に到着。おおおっ!!めっちゃ凄い人だかり。そうなんです、今日のツアーは全部で80人参加。すっげえええ!!
(めちゃ、混み) |
まず、ヒッチコック監督の歴史を簡単に説明してくれました。彼は故郷ロンドンに少し似ている雰囲気のサンフランシスコが大好きだったそうです。郊外に住んでいましたが、(もち大邸宅)頻繁に市内を訪れていたとか。。。。
今回の映画で紹介されたのは3作品。1958年の「Vertigo(めまい)」、1963年の「The Bird(鳥)」、彼の最後の作品となった1976年の「Family Plot(ファミリー・プロット)」です。
まず、最初はサクラメント通りとメイソン通りの角にある「Pacific Union Club」。1860年代に実業家が建てたマンションで、現在は大富豪や著名人だけで構成される紳士クラブの会場として使われています。しかも、ここはそういう性格上、看板や表札を出さないのだとか。。。一度は入ってみたいですね。ちなみに外壁は赤い石で作られており、コネチカット州から全て運んだらしいです。「お金に糸目はつけない!」と豪語されていたとか。。。すごい。
(Pacific Union Club) |
(正面入り口) |
ここは「Vertigo(邦題:めまい)」関連。ここの中で紳士達や登場人物が歓談する風景が映画の中で再現されていたそうです。実際にここでは撮影せず、そっくりそのままのセットをハリウッドに作ったとか。。。しかもこの脚本、もともとはフランスで起こっているはずの事をわざわざ舞台をサンフランシスコに変更して設定しなおしたとか。
(どや!!) |
そして何故ヒッチコックが中を知っていたかというと、彼の知り合いには著名人や政治家も多く、ゲストとして何度か中に入ったことがあり、それを覚えていたとか。なるほど。しかし、すっごい記憶力だなー。
有名人気取りで一枚撮ってみました(笑)
次は、このビルの斜め後ろに建つビルとホテル。同じ映画で主人公が後をつける女主人公と彼女の大富豪の旦那が住んでいたとされるマンション。ここは現地で撮影され、16日間を費やしたそう。Herb Caenというサンフランシスコの地元紙、「サンフランシスコ・クロニクル紙」のコラムニストとしてかなり有名だったそうです。そんな彼が住んでいたのが、このビル。ヒッチコックとも仲が良く、映画の紹介なんかも紙面で書いたりしていたそうですが、そういう縁でこのビルが選ばれたのかもしれません。今では家賃が驚くほど高いビルだそうですよ。。。。
(今は高級アパート) |
マンションが後ろに! |
そして主役の彼が彼女を見張る間にチラッと映るのが「FAIRMONTホテル」。高級ホテルですよー。重鎮な家具も置かれてるし。でも以前の大地震で中が崩壊し、新たに全部作り直したらしいです。マンションのビルはあまりダメージがなかったようですが。。。。
(フェアモント・ホテル) |
(ホテルが後ろに!) |
そして次は隣にある「グレース教会」ここは映画「Family Plot(邦題:ファミリー・プロット)」に出てくる喧嘩のシーンで教会の中がハリウッドスタジオで再現されたそうです。
(またもやスター気取り?) |
(グレース教会) |
(結構大きい!) |
(これ全員ツアーの人達!) |
(ゾロゾロ下ります) |
ヒッチコックがサンフランシスコを訪れた時にこの本屋さんに寄り、 イギリスの本屋さんを彷彿とさせていた当時のこの本屋さんが好きになり、映画を作った時に、ここにしようと決めたらしいです。今は面影は全くないですけどね。。。 隣向かいには映画のワンシーンで使われたホテルとそっくりな作り(映画ではHOTEL EMPIREです)の外壁とサインを持つ場所。本当は違う場所にあるホテルなんですが、今は面影がないそうです。残念!!
(本屋) |
(昔ながらの街並み) |
(昔の高級スパ) |
そして歩いている間にも色々なヒッチコック映画裏話を聞きました。1つはサンフランシスコで昔有名だったErnie's レストランをモデルにスタジオで撮影されたのですが、何と食器やらシェフ、食べ物全てをごっそりハリウッドに持っていったそう。そしてエキストラの人達はひたすらステーキを食べ続けると。。。14テイクほどあったらしく、最後の方は皆美味しいよりも辛かったらしく、スタッフの「ランチブレイクです!」の声が本当に恐ろしかったとか。。。すごい拘りですね。今、このレストランは閉店し、違うレストランとなってます。
(今は全然ちがうー) |
そして次にやってきたのがダウンタウンのショッピング街。今は違う店になっていますが、224 Grant通りには有名な老舗の花屋さんでした。しかもタイルがヨーロピアン風のタイルでとても情緒がありました。ちょっと狭い道なんですが、2秒のシーンのために6日間、スタッフと役者全員がここにびっしり集まっていたそう。
実際の花を使ったので、ライトで急に花が咲いたり、ライトでスプリンクラーが作動したり、その度に花を変えたので花代だけでもかなりの金額だったそうです。
そして次はMAIDEN LANEと呼ばれる狭い路地。ここは昔、娼婦館がありかなり治安が悪かったところです。警察も何があっても入らない無法地帯だったとか。それが大地震の後、建物がなくなった際に地元の富豪が、もっと良いところにしようと言って今の姿になったとか。ここには今はシャネル、プラダなどの高級ショップが並びます。
(Maiden Lane) |
(今は高級ブティックが並びます) |
(今はお洒落な店) |
そして、最終到着地点のユニオン・スクエアへ。ここはダウンタウンの中心街で観光地の1つです。そこが、「Vertigo(邦題:めまい)」や「The Birds(邦題:鳥)」に使われたそうです。
「The Birds(邦題:鳥)」では鳥が不気味に集まる最初のシーン。しかも鳥は合成ではなく、本物を使ったそう。え?あんなに本物が集まるんだ!!!こ、怖い!!!なんて皆で話していたら、数匹の鳩が集まってきて、皆は「ひえー!!!!」って感じでした。(笑)でも、鳩はまあ、どこにでもいるから。。。。
そして下の写真は 「Vertigo(邦題:めまい)」から。映画の写真で黒のスーツを着ているのが女主人公です。昔はユニオン・スクエアと言えば、とってもおめかしをして出かける場所だったそうです。
(映画のワンシーン) |
(今も同じ風景です) |
(おつかれです!!) |
ちなみに、下記が映画に使われたサンフランシスコの住所の一部です。映画を見る機会があったらチェックしてみて下さいね!!
・900 Lombard Street, San Francisco
・Brocklebank Apartments – 1000 Mason Street, San Francisco
・California Palace of the Legion of Honor – 34th Avenue & Clement Street, San Francisco
・Presidio, San Francisco, California, USA
・Gough Street & Eddy Street, Western Addition, San Francisco
・Mission Dolores – 3321 16th Street, San Francisco
・Palace of Fine Arts – 3301 Lyon Street, San Francisco
・Park Hill Sanatorium – 351 Buena Vista Avenue E., San Francisco
・York Hotel – 940 Sutter Street, San Francisco (Empire Hotelとして)
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